■住宅ローン、返済額の目安は?

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更新日:2020/07/09

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※住宅ローンを借りる場合、「無理なく返済できる額」の目安となる「返済負担率(年間返済額/年収)」は、一般的に年収の25%、できれば20%以内が理想的な範囲と言われています。

あくまでも目安にすぎませんが、住宅購入を検討するときにはできるだけこれらの範囲に収まるように予算を考えてみましょう。

例)20~30代のご夫婦の年収の合計 約500万円 → 返済比率20%をかけると → 100万円/年間 → 約8万/月(家・車・他支払いの総合計)

もし、融資金額3000万円の住宅ローンを組んだとすると、月々の返済はいくらになるのか? 金利1% 35年固定金利(頭金・ボーナス無し) → 84,685円/月 → 約101万円

で家の支払いだけで ギリギリの状態になります。もちろんそれ以上の年収になれば少しづつ楽にはなりますが。

3000万円のなかには約5~6&の諸費用も含まれていますし、家具・家電・引越し費用等 諸費用を引くと → 物件価格はいったいいくらになるのでしょう?

※購入の予算に関してはそれぞれの考え方があると思います、

住宅に重きを置く方・資産・投資・子供の教育・娯楽・貯金・車・趣味・保険・老後・などなどまだまだ沢山あると思いますが・・・・

通常、お勤めの方は60歳・65歳あたりで定年を迎える事なり、現状の収入はなくなります ので、将来的なこともしっかりご検討して家選びをしていただければと思います。

 

①「フラット35」ってどんな住宅ローン?

「フラット35」は、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して融資する全期間固定金利型の住宅ローンです。

●特徴は?
フラット35の最大の特徴は、借り入れ時に、返し終わるまでの金利と返済額が確定することです(※)。

将来にわたっての家計プランが立てやすいことがいちばんのメリット。保証人および保証料は不要です。繰上返済の手数料もかかりません。新築だけでなく、中古住宅の購入などでも利用できます。

また、勤続年数、勤務形態も問われないので、転職して間もない人や正社員ではない人でも借り入れしやすくなっています。ただし、一般的な住宅ローンよりも建物の基準は厳しく、住宅金融支援機構の技術基準を満たす必要があります。

※全期間同じ金利のものの他に、途中で金利が変わるものもありますが、変更後の金利も借入時に決定しています。

●申込みはどこでする?
申込みの受付けは、銀行やフラット35専門の金融機関など、民間の金融機関が行っています。同じフラット35でも、取り扱う金融機関ごとに金利や手数料は異なります。

表1 フラット35の主な利用条件

申込者本人
  • ・申込者の年齢が満70歳未満(親子リレー返済の場合は、満70歳以上も可)
  • ・安定した収入があること
  • ・年収に占めるすべての年間返済額の割合(返済負担率)が次の基準を満たすこと(収入合算も可)
     年収400万円未満は30%以下
     年収400万円以上は35%以下
資金用途
  • ・本人または親族が住む新築住宅の建設・購入資金
  • ・中古住宅の購入資金
借入対象となる住宅
  • ・住宅の床面積
    一戸建て、重ね建て、連続建て住宅の場合:70m2以上
    共同住宅(マンションなど)の場合:30m2以上
  • ・住宅金融支援機構が定めた技術基準に適合していること(適合証明書の交付が必要)
  • ・敷地が借地権の場合でも利用可能
  • ・建設費または購入価額が1億円以下(消費税を含む)
借入額 100万円以上8,000万円以下(1万円単位)で、建設費または購入価額以内
借入期間 15年以上35年以内、かつ完済時の年齢が80歳となるまでの年数
借入金利
  • ・全期間固定金利
  • ・借入期間(20年以下・21年以上)、融資率(9割以下・9割超)に応じて
  • ・金利は各金融機関によって異なる
返済方法 元利均等返済、元金均等返済、ボーナス払いも可能
団体信用生命保険 原則として、機構団体信用生命保険特約制度に加入
融資手数料 各金融機関によって異なる
数万円から融資額の2%(税別)など
保証料 0円
繰上返済手数料 0円、繰上返済は100万円(インターネット利用の場合は10万円)以上

 

②さまざまなバリエーションがある金利タイプ

住宅ローンの金利タイプは、「全期間固定金利型」と「変動金利型」、そして固定と変動両方の特徴を備えた「固定金利選択型」の3つ。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分のライフプラン、借りる時点での金利や将来の景気動向などを考慮したうえで、選択するようにしましょう。

表1 3つの金利タイプの特徴とメリット・デメリット

  全期間固定金利型 変動金利型 固定金利選択型

  • ・借入れ時の金利が返済終了まで変わらない(※)
  • ・毎月返済額と総返済額は借入時に確定する
    (図1参照)
  • ※一部、途中で金利が変わるものがあるが、何%になるかは当初から決められている
  • ・年に2回(4月と10月)金利が見直される
  • ・毎月返済額の見直しは5年ごと。金利が大きく上昇した場合も、直前の返済額の1.25倍まで
    (図2参照)
  • ※半年ごとに金利とともに返済額も見直すタイプのものも一部の金融機関で取り扱っている
  • ・一定期間の金利が固定される
  • ・固定期間は3年、5年、7年、10年、15年など。期間が短いほど金利は低い
  • ・固定期間終了後は、原則、変動金利型に。再度、固定期間を選ぶことも可。金利はその時点の金利を適用
    (図3参照)



  • ・毎月返済額が決まっているので、将来の家計の見通しがしやすい
  • ・借入れ時の金利が変わらないので、金利が上がる不安から解放される
  • ・他のタイプのものよりも金利の設定は低め
  • ・金利が低い分、返済額に占める元金の割合が大きいため、元金の減り方が早い
  • ・一定期間の返済額を固定することができるので、当面の返済計画は立てやすい
  • ・全期間固定金利型よりは金利の設定は低め




  • ・他の金利タイプより、金利の設定が高め
  • ・金利が低くなっても、最後まで高い金利のまま
  • ・金利が上昇すれば、今よりも返済額は増える
  • ・金利が大きく上昇した場合、毎月返済額の上限が決まっているため、未払い利息が発生し元金が減らない可能性がある
  • ・固定期間終了後の毎月返済額の予測が難しく、将来の家計プランが立てにくい
  • ・固定期間終了後の金利が大きく上昇していると、返済額が大幅に額が増える場合がある
[図1]全期間固定金利型
[図2]変動金利型
[図3]固定金利選択型(5年固定をくりかえした場合)