世界経済・・・リセッション?

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更新日:2022/09/27

カテゴリー: 平野の独り言

リセッション確率98%強に、株・債券・商品が軒並み安!

26日の金融市場はウォール街の向こう見ずな人々に厳しい警告を発した。

各国中央銀行のタカ派姿勢がリセッション(景気後退)懸念におびえる市場を揺さぶる中、

株式市場はなお急降下し、弱気心理が尽きるには程遠い。

  S&P500種株価指数は2020年12月以来の安値に沈み、今月の下落率は8%近くに拡大。

ポンドは最安値を更新し、商品相場はドル高が重しとなっている。

米国債利回りは上がり続け、10年債利回りは一時21ベーシスポイント上昇し3.898%と、10年4月以来の高水準。

  ネッド・デービス・リサーチ(NDR)のモデルによれば、世界経済がリセッション(景気後退)に陥る確率は

最近98%を上回る水準に上昇。

「深刻な」リセッションのシグナルが点灯している。

このモデルがこの水準まで高まったのは、20年と、08-09年の深刻な景気下降期だったという。

  同社のアレハンドラ・グリンダル氏らはリポートで、

「深刻な世界的リセッションのリスクは23年もしばらくの間上昇することを示している。

それが世界の株式に一段の下振れリスクをもたらす」と分析した。

  欧州と米国の金融政策当局者は、世界的な利上げの波を受けて水準を切り下げ続けるリスク資産に

支援の手を差し伸べていない。

世界で悪材料が続出しており、既に08年以来最低のパフォーマンスに見舞われる株式市場の売り圧力は高まっている。